だんだん筆者も年齢を重ね、荒い仕舞から「高齢者」を演じることが増えてきました。
(書いている時点で47歳)
昨年は「鵜ノ段」、現在は「西行桜」と見事に”おじいさん”のお稽古に励んでおります。
そういえば数年前には「雨月 雨ノ段」や「道明寺」も稽古しました。
それまではあまり「重厚さ」を能に対して感じることはありませんでした。
一般の方は「とろくさい」「辛気臭い」と評されますが、やってる側の気持ちとしては
「サクッ」
「カラッ」
と、五月の晴間のような風情で、哀しみや怒りの曲であっても舞台の上に立っていました。
が、ついに「軽い」と師匠に指摘される段階に入ったようです(^_^;)
老人の舞は、来し方を回顧したり、現世をさみしく眺めたり、という型が多いように感じます。
その際によく用いられるのが、角柱あたりから橋掛かり方面に向かって「見回す」型。
単純に言えば身体全体で見回す→舞台を三日月状に徘徊するだけ、と言えば言い過ぎかもしれません。
けれども、ここで本当に世界観を出さないと…ただの徘徊老人になってしまうという…
エクササイズ的には、右足のかかとを軸にした「タメ」が大事なのかな?とは思います。
かかとをピボットにして、上げた爪先を元の場所から右(時計で言えば2時方向)に下ろす時の心持。
左足は、それを後から静かに追いかける…
このようなところでしょうか。
しかし老人の舞でこのような枝葉の話をしている時点で「違う!」と師匠のお叱りが聞こえてきそうですので、本日はここまで・・・
2024年05月26日
2024年04月20日
初心者さんとのお稽古から「上ゲ扇」
福山市にある お社中の稽古場に、お若い男性が一名いらっしゃいます。
お若いと言っても、30代中盤そこそこですが十分お若い・・・
家系的に、師範を含めてお稽古をなさるお身内がたくさんいらっしゃる親族一同のようです。
それってすごいことですね
ご本人は、謡や仕舞のお稽古をされるのは初めてということで、師匠とのお稽古を傍で観ているのはいろいろ勉強になります。
特に「どこが初心者には難しいのか?」を如実に思い出させてもらえるのです。
さすがに四半世紀お稽古していると、条件反射で舞って謡って、を繰り出していることを実感する日々。
ホヤホヤの初心者さんを目の当たりに出来るのは、ほんっとうに久しぶりの機会。
さて、仕舞の稽古を拝見。
今は重点的にクセ舞を何曲もお稽古中。
クセ舞には付き物の「上ゲ扇」があるのですが、いろいろ苦戦している様子。
やっぱり初歩としては
@「扇の中心線」をつくる = 開いた扇に 二か所 現れる”一番尖った頂点を結んだ線”を意識する
A「顔の中心線」と「扇の中心線」を揃える
B扇を掴む右手は「×わしづかみ」・「×指伸ばしすぎ」。中間の程良いところ
で、Bが今回一番のネックになっているのかな?と本人と会話しながら確信。
・閉じた状態の扇の持ち方は、基本的にワンパターン。
・開いた扇の場合「グー」と「パー」の二種類があり、これを行ったり来たりするのが能の舞。
このブログでも、大昔に書いた覚えがありますが引っ張り出すのがもはや億劫(笑)
グー・パーの練習は、狭いスペースでも反復チェックを出来るお手軽な練習方法。
真面目な話、初心者でもすぐに完成形をコピーできる項目なので、入門したての方には持って来いのメニューなのです。
玄人の先生方や、長年の熟練素人の芸も、すべては個別の部分を確認→修正を繰り返した末の技術。
いきなり全部マスターする必要はありませんから、気軽に練習できるところから取り組んでみましょう!
お若いと言っても、30代中盤そこそこですが十分お若い・・・
家系的に、師範を含めてお稽古をなさるお身内がたくさんいらっしゃる親族一同のようです。
それってすごいことですね
ご本人は、謡や仕舞のお稽古をされるのは初めてということで、師匠とのお稽古を傍で観ているのはいろいろ勉強になります。
特に「どこが初心者には難しいのか?」を如実に思い出させてもらえるのです。
さすがに四半世紀お稽古していると、条件反射で舞って謡って、を繰り出していることを実感する日々。
ホヤホヤの初心者さんを目の当たりに出来るのは、ほんっとうに久しぶりの機会。
さて、仕舞の稽古を拝見。
今は重点的にクセ舞を何曲もお稽古中。
クセ舞には付き物の「上ゲ扇」があるのですが、いろいろ苦戦している様子。
やっぱり初歩としては
@「扇の中心線」をつくる = 開いた扇に 二か所 現れる”一番尖った頂点を結んだ線”を意識する
A「顔の中心線」と「扇の中心線」を揃える
B扇を掴む右手は「×わしづかみ」・「×指伸ばしすぎ」。中間の程良いところ
で、Bが今回一番のネックになっているのかな?と本人と会話しながら確信。
・閉じた状態の扇の持ち方は、基本的にワンパターン。
・開いた扇の場合「グー」と「パー」の二種類があり、これを行ったり来たりするのが能の舞。
このブログでも、大昔に書いた覚えがありますが引っ張り出すのがもはや億劫(笑)
グー・パーの練習は、狭いスペースでも反復チェックを出来るお手軽な練習方法。
真面目な話、初心者でもすぐに完成形をコピーできる項目なので、入門したての方には持って来いのメニューなのです。
玄人の先生方や、長年の熟練素人の芸も、すべては個別の部分を確認→修正を繰り返した末の技術。
いきなり全部マスターする必要はありませんから、気軽に練習できるところから取り組んでみましょう!
2023年05月31日
地拍子謡研修日記。
素人である私でも教えられる講座ということで、地元の浜田市で
『地拍子講座』
を春から開講しています。
受講生は、以前から代稽古つけている女性お二人と、宝生流の女性のお三方。
宝生流の方は、幸流小鼓の経験がある方なのですが、謡うとなると混乱するということでお引き受けしました。
まずは下のペーパーを配って、「能っぽさ、謡っぽさを忘れて、鼻歌で謡え」との指示を徹底。

ちゃんと拍子どおりに謡えるようになったら、両手を使って手拍子しながら謡う訓練。
手拍子しながら謡えるようになったら、手拍子の順番を
「横・タテ・横・薬指・薬指・タテ・タテ・タテ」と、
ようは「ツヅケ」のアシライの手組(小鼓より)で叩きながら謡える特訓を。
これを繰り返すうちに、いちおう口と手は、拍子謡に近づいてきました。
後半戦は「八ツ割講座」。
大昔に書いた記事どおりに仕込んでいくと、今まで知らなかった原理原則に妹弟子たちが大興奮!
「ヤアとか書いてあっても、どれだけ延ばせば良いのかわからないのが辛かった」とも。
そりゃそうですよね・・・。
そんなこんなで、月一ペースで2か月目。
宿題を出しながらですが、だいたいコツをつかんで来たっぽく。
半年あれば、修羅ノリまでいけるかな?
『地拍子講座』
を春から開講しています。
受講生は、以前から代稽古つけている女性お二人と、宝生流の女性のお三方。
宝生流の方は、幸流小鼓の経験がある方なのですが、謡うとなると混乱するということでお引き受けしました。
まずは下のペーパーを配って、「能っぽさ、謡っぽさを忘れて、鼻歌で謡え」との指示を徹底。
ちゃんと拍子どおりに謡えるようになったら、両手を使って手拍子しながら謡う訓練。
手拍子しながら謡えるようになったら、手拍子の順番を
「横・タテ・横・薬指・薬指・タテ・タテ・タテ」と、
ようは「ツヅケ」のアシライの手組(小鼓より)で叩きながら謡える特訓を。
これを繰り返すうちに、いちおう口と手は、拍子謡に近づいてきました。
後半戦は「八ツ割講座」。
大昔に書いた記事どおりに仕込んでいくと、今まで知らなかった原理原則に妹弟子たちが大興奮!
「ヤアとか書いてあっても、どれだけ延ばせば良いのかわからないのが辛かった」とも。
そりゃそうですよね・・・。
そんなこんなで、月一ペースで2か月目。
宿題を出しながらですが、だいたいコツをつかんで来たっぽく。
半年あれば、修羅ノリまでいけるかな?
2021年08月01日
天女の謡(特に女声において)
オンラインで最近お友達になった「謡友」の女性。
私よりも若干お若いので、声に張りツヤはあるのだけれど、謡を苦手にしておられる。
よくTwitterでは「天女の謡が、マッチョになってしまう・・・orz」と嘆いておられたので、次のようにアドバイス。続きを読む
私よりも若干お若いので、声に張りツヤはあるのだけれど、謡を苦手にしておられる。
よくTwitterでは「天女の謡が、マッチョになってしまう・・・orz」と嘆いておられたので、次のようにアドバイス。続きを読む
2021年05月02日
宮藤官九郎先生に多謝。
久しぶりに筆をとりました。
2021年2月からTBSにて全10話で放映されましたドラマ『俺の家の話』。
筋立ての秀逸さから大変な反響があり、放映終了から1ヶ月経った今でも、しばしばヤフーニュースで関連記事を見かけることがあります。
能楽業界に興味を持たれた方もいらっしゃるようで、このコロナの状況下でなければ追い風になっただろうになぁ・・・と歯噛みをする毎日です。続きを読む
2021年2月からTBSにて全10話で放映されましたドラマ『俺の家の話』。
筋立ての秀逸さから大変な反響があり、放映終了から1ヶ月経った今でも、しばしばヤフーニュースで関連記事を見かけることがあります。
能楽業界に興味を持たれた方もいらっしゃるようで、このコロナの状況下でなければ追い風になっただろうになぁ・・・と歯噛みをする毎日です。続きを読む
2020年07月03日
時代の変わり目。感謝。
世の中は2020年を節目に色々変化を見せておりますね。
舞台関係にお勤めなさる皆さんの苦境を耳にすると、衣食住の埒外にあるという本質の過酷さを思わずにいられません。
芸とかスポーツとか、無くても死にはしないという「衣食住の上澄み」について、師匠もかつて我々弟子に解説されました。
便利なもので、謡だけのお稽古であれば京都〜浜田間をSkypeでここ数か月重ねましたし、他のお弟子さん達に気兼ねしないで良い分、お稽古直後に大きな声で即座に復習できるのが大変便利です。しかも録音できますし。続きを読む
舞台関係にお勤めなさる皆さんの苦境を耳にすると、衣食住の埒外にあるという本質の過酷さを思わずにいられません。
芸とかスポーツとか、無くても死にはしないという「衣食住の上澄み」について、師匠もかつて我々弟子に解説されました。
便利なもので、謡だけのお稽古であれば京都〜浜田間をSkypeでここ数か月重ねましたし、他のお弟子さん達に気兼ねしないで良い分、お稽古直後に大きな声で即座に復習できるのが大変便利です。しかも録音できますし。続きを読む
2019年11月24日
2019年11月22日
行掛リ
仕舞って、半紙に筆を走らせるのに似てる(んだろう)なー、と昔から思ってます。
全部同じペースじゃなくて、トメたりハネたり払ったり、それぞれの呼吸ってありますよね。
私毛筆はさっぱりですが、書いてる人の筆跡と仕舞に良く似たものを感じます。
「行掛リ」という頻繁に出てくる型があって、これはトメに似た型かなと思います。
両の脇を張り上げながら前進する型。足は右⇒左で停まるのが常ですね。
直後にサシを伴うことがほとんどでしょう。
今年舞囃子でやった紅葉狩では終盤に招キ扇のフォローの型で出てきました。
この場合は、結構長距離の移動を締めくくってくれます。
自分の中で結構うまくできたと思い出深いのが、芦刈・笠の段で「古歌をも引く網の」で使った行掛リ。
左右左、とたった三足しか使わない行掛リだったのですが、次の謡につながるまでに余る時間を右足への体重移動にたっぷり使ったところ、とてもスムーズかつ情緒的な効果が出ました。
何だか海の波が盛り上がって、たっぷり打ち寄せてくるような。自分でも初めてでした。
お稽古には、三足出る際の体重移動のリズムと安定感。両腕に頼らず、上半身の胸部分の仕事でお客さんにアピールする方策を考えることが大事ではないかなと考えます。
全部同じペースじゃなくて、トメたりハネたり払ったり、それぞれの呼吸ってありますよね。
私毛筆はさっぱりですが、書いてる人の筆跡と仕舞に良く似たものを感じます。
「行掛リ」という頻繁に出てくる型があって、これはトメに似た型かなと思います。
両の脇を張り上げながら前進する型。足は右⇒左で停まるのが常ですね。
直後にサシを伴うことがほとんどでしょう。
今年舞囃子でやった紅葉狩では終盤に招キ扇のフォローの型で出てきました。
この場合は、結構長距離の移動を締めくくってくれます。
自分の中で結構うまくできたと思い出深いのが、芦刈・笠の段で「古歌をも引く網の」で使った行掛リ。
左右左、とたった三足しか使わない行掛リだったのですが、次の謡につながるまでに余る時間を右足への体重移動にたっぷり使ったところ、とてもスムーズかつ情緒的な効果が出ました。
何だか海の波が盛り上がって、たっぷり打ち寄せてくるような。自分でも初めてでした。
お稽古には、三足出る際の体重移動のリズムと安定感。両腕に頼らず、上半身の胸部分の仕事でお客さんにアピールする方策を考えることが大事ではないかなと考えます。
2019年11月20日
衰え行く記憶力・・・orz
18歳でお稽古を始めてかれこれ四半世紀。
最初につけていただいた仕舞が「熊野クセ」でした。
そして現在いただいた曲が「夕顔」。
なんと純粋な鬘物を舞わせていただけるのが熊野以来という。
(熊野もテッパンの鬘物と言うかどうか)
物狂いや鬼の化身とか、そういうのは枚挙にいとまがないんですが・・・。
そんなわけで新鮮な気分でお稽古しております。
しかし。
どうにも謡が覚えにくい。
地謡でも本鬘はあんまり謡ってこなかったからなぁ。。
とにかく最近は昔に比べて謡を覚えないと舞いにくくなってるんですが、その謡を覚えるのに苦労しはじめましたよ。
しかたがないので、昔から使ってる謡の暗記法「逆から覚える」を久々に持ち出しました。
アタマから覚えていくのではなく、末尾の一文から覚えるという。
夕顔だったら「暁暮れの空かけて雲の紛れに失せにけり」を先に憶えてしまう。
憶えたらその先の文章をちょっとずつ憶えていく。(「法に出ずるぞと」などをどんどん付け足していく)
謡だしの詞章はけっこう頭に入るものですが、後半の詞章はなかなか憶えられないんです。
このように後ろから憶えた詞章と、頭から憶えた詞章がドッキングしたときにようやく一曲記憶出来ようかと云う・・・。
ちなみに曲趣は後回し、超高速で謡って回数稼いでます。
記憶力、落ちてるなぁ〜。
最初につけていただいた仕舞が「熊野クセ」でした。
そして現在いただいた曲が「夕顔」。
なんと純粋な鬘物を舞わせていただけるのが熊野以来という。
(熊野もテッパンの鬘物と言うかどうか)
物狂いや鬼の化身とか、そういうのは枚挙にいとまがないんですが・・・。
そんなわけで新鮮な気分でお稽古しております。
しかし。
どうにも謡が覚えにくい。
地謡でも本鬘はあんまり謡ってこなかったからなぁ。。
とにかく最近は昔に比べて謡を覚えないと舞いにくくなってるんですが、その謡を覚えるのに苦労しはじめましたよ。
しかたがないので、昔から使ってる謡の暗記法「逆から覚える」を久々に持ち出しました。
アタマから覚えていくのではなく、末尾の一文から覚えるという。
夕顔だったら「暁暮れの空かけて雲の紛れに失せにけり」を先に憶えてしまう。
憶えたらその先の文章をちょっとずつ憶えていく。(「法に出ずるぞと」などをどんどん付け足していく)
謡だしの詞章はけっこう頭に入るものですが、後半の詞章はなかなか憶えられないんです。
このように後ろから憶えた詞章と、頭から憶えた詞章がドッキングしたときにようやく一曲記憶出来ようかと云う・・・。
ちなみに曲趣は後回し、超高速で謡って回数稼いでます。
記憶力、落ちてるなぁ〜。
2019年10月21日
2019年07月11日
クセ舞から再認識
先月、京都で無事に舞囃子「紅葉狩」終えました。
山陰からだと、バスに乗って舞台を勤め、ご挨拶して夜行で帰るという修行のような日程。
5月の申合せ段階では自分の中の設計図が甘く、クセ⇒中之舞⇒急之舞⇒舞アト、とどれもチグハグになっていましたが、本番はなんとか舞台になったんじゃないかと振り返るこの頃です。
さて、今回の収穫は「クセ舞」。しかも初級の紅葉狩。学生なら一回生のお仕舞ですね。
お稽古もそろそろ四半世紀。
稽古を進めていくと、だんだんと見せ場の多い仕舞を勉強することが多くなり、やっぱり意識はソッチに傾きがちになります。
けれども今回の紅葉狩(クセ部分)は、
・足を運ぶこと
・向きを変えること
・サシコミ
・ヒラキ
・上げ扇
・大左右・・・etc
と、基本的な事柄を「一周回ってきた目線」で再確認できたことは大事な出来事でした。
中でも、謡に合わせて舞う、ということがハードルだった一回生時代の自分に伝えたくなったのが「ヤヲハのトリ」。
・ことに 飲酒を破りなば(三足出て右向き)
・みだれ ごころのはなかづら(大小前で正に向き)
・たぐひ あらしのやまざくら(サシ廻シ)
アゲハまで3つもトリが出てきますが、その前の謡の末尾には中マワシがあったりノミ節があったり、とにかく間を大きく謡うわけで。
そしてそこにわざわざ当たるように「向きを変える」所作が用意されてるということに、一回生の時は気が付かなかったんですね。
シテは帆掛け船、地謡は風のようなもの。
地謡が静かで大きな風を吹かせるなら、シテは帆に受けてそれらしく旋回すればいい。
いつの間にか当たり前になっていたことも、時には再認識して、出来れば言葉にして残しておきたいと思った舞囃子「紅葉狩」でした。
山陰からだと、バスに乗って舞台を勤め、ご挨拶して夜行で帰るという修行のような日程。
5月の申合せ段階では自分の中の設計図が甘く、クセ⇒中之舞⇒急之舞⇒舞アト、とどれもチグハグになっていましたが、本番はなんとか舞台になったんじゃないかと振り返るこの頃です。
さて、今回の収穫は「クセ舞」。しかも初級の紅葉狩。学生なら一回生のお仕舞ですね。
お稽古もそろそろ四半世紀。
稽古を進めていくと、だんだんと見せ場の多い仕舞を勉強することが多くなり、やっぱり意識はソッチに傾きがちになります。
けれども今回の紅葉狩(クセ部分)は、
・足を運ぶこと
・向きを変えること
・サシコミ
・ヒラキ
・上げ扇
・大左右・・・etc
と、基本的な事柄を「一周回ってきた目線」で再確認できたことは大事な出来事でした。
中でも、謡に合わせて舞う、ということがハードルだった一回生時代の自分に伝えたくなったのが「ヤヲハのトリ」。
・ことに 飲酒を破りなば(三足出て右向き)
・みだれ ごころのはなかづら(大小前で正に向き)
・たぐひ あらしのやまざくら(サシ廻シ)
アゲハまで3つもトリが出てきますが、その前の謡の末尾には中マワシがあったりノミ節があったり、とにかく間を大きく謡うわけで。
そしてそこにわざわざ当たるように「向きを変える」所作が用意されてるということに、一回生の時は気が付かなかったんですね。
シテは帆掛け船、地謡は風のようなもの。
地謡が静かで大きな風を吹かせるなら、シテは帆に受けてそれらしく旋回すればいい。
いつの間にか当たり前になっていたことも、時には再認識して、出来れば言葉にして残しておきたいと思った舞囃子「紅葉狩」でした。
2019年02月21日
舞囃子「紅葉狩」始動。その2
クセの後の型は極端に少ないけど、仕事のしがいがある段落。
「雲に嵐の・・・」あたりから右にウケ。私は勝手に上目使いで西の夕暮れを睨む心づもり。
「神の契の夜かけて」でたっぷり踏み出し、正面に向かってサシコミ。開いた両の腕が「月の盃」の趣き。
「袂かな」の中回しで中の舞に突入。ここからテンションが上がってきます。
中の舞は今のところ軽やかに舞っています。昔、玉三郎さんが序の舞チックに舞ってたのをテレビで観ましたが、何だかそれではないかな…と思う次第。
カカリから初段はあんまりやり過ぎず。せいぜいワキ座で左拍子を踏むときに意識する程度。
で、二段のアタマからいよいよ仕込みに掛かる段取り。扇を左手に持ち替えて振り向く視線の先に維茂をロックオン。
さらさらと常座に下って二段オロシ。
ここからがどうも急の舞のキモかと。
師匠とのお稽古では、常の呂中干の笛より半クサリほど早めに始動することが判りました。
二段オロシだと、「ラールーラー」あたりから左足を進めますが、今度のお稽古ではすでに正面に向きなおしていないといろいろ間に合わないという。
小スミまで音を立てないように静かに前進。ワキの寝息を確認するためにソーっと行掛りしてワキ座に到着。
左半身になって、張った右脇の方に面を使って見込み・・・「ヒャー・リウヒィー!」で急の舞スタート。
一息に常座に突進。間を置かずに小回り。高めの正中まで一気に突っ込んで拝⇒扇を扱って二段終了・・・
なのだけど、普通なら「ホウホウヒ」で扇を右手に収めるところを、今回はその前の「ヒャーリウヒ」でやってしまうという寸法。
だから急の舞に突入してからは唱歌を追い越して拍子を踏んだりと、いまだにその進行に慣れません(^^;)
三段目も踏ミ開キで幕が開き、最後は楽のように扇を持ち直しながら常座に戻るというショートカットを経て舞い終えると、なんと呂中干ワンセット分短くなっているという・・・少し損をした気分(笑)
ワカの謡い出しにこんがらがっていた私用に師匠がアレンジしてくださったもので、この寸法でいくとめでたく「ホウホウヒ」で舞が終えられるという有難いご配慮なのですが、こういう舞い方もありなのだととても勉強になりました。
「雲に嵐の・・・」あたりから右にウケ。私は勝手に上目使いで西の夕暮れを睨む心づもり。
「神の契の夜かけて」でたっぷり踏み出し、正面に向かってサシコミ。開いた両の腕が「月の盃」の趣き。
「袂かな」の中回しで中の舞に突入。ここからテンションが上がってきます。
中の舞は今のところ軽やかに舞っています。昔、玉三郎さんが序の舞チックに舞ってたのをテレビで観ましたが、何だかそれではないかな…と思う次第。
カカリから初段はあんまりやり過ぎず。せいぜいワキ座で左拍子を踏むときに意識する程度。
で、二段のアタマからいよいよ仕込みに掛かる段取り。扇を左手に持ち替えて振り向く視線の先に維茂をロックオン。
さらさらと常座に下って二段オロシ。
ここからがどうも急の舞のキモかと。
師匠とのお稽古では、常の呂中干の笛より半クサリほど早めに始動することが判りました。
二段オロシだと、「ラールーラー」あたりから左足を進めますが、今度のお稽古ではすでに正面に向きなおしていないといろいろ間に合わないという。
小スミまで音を立てないように静かに前進。ワキの寝息を確認するためにソーっと行掛りしてワキ座に到着。
左半身になって、張った右脇の方に面を使って見込み・・・「ヒャー・リウヒィー!」で急の舞スタート。
一息に常座に突進。間を置かずに小回り。高めの正中まで一気に突っ込んで拝⇒扇を扱って二段終了・・・
なのだけど、普通なら「ホウホウヒ」で扇を右手に収めるところを、今回はその前の「ヒャーリウヒ」でやってしまうという寸法。
だから急の舞に突入してからは唱歌を追い越して拍子を踏んだりと、いまだにその進行に慣れません(^^;)
三段目も踏ミ開キで幕が開き、最後は楽のように扇を持ち直しながら常座に戻るというショートカットを経て舞い終えると、なんと呂中干ワンセット分短くなっているという・・・少し損をした気分(笑)
ワカの謡い出しにこんがらがっていた私用に師匠がアレンジしてくださったもので、この寸法でいくとめでたく「ホウホウヒ」で舞が終えられるという有難いご配慮なのですが、こういう舞い方もありなのだととても勉強になりました。
2019年02月19日
舞囃子「紅葉狩」始動。
十数年ぶりに舞囃子を勤めることになりました。
母校OB大会のため、ということで何を舞おうか思案した結果、「紅葉狩」を師匠にリクエスト。
常の中之舞は、やはり「急ノ舞」に替えて。
身体が動くうちにやっておきたかったというのと、舞台を観た現役さん達に「アレやってみたい」と思って欲しいのと。
まぁ学生さんに急の舞が許されるかどうかは未知数ですが。。
年末くらいから師匠の稽古を3回ほど受けました。
結構面白いなぁ・・・と思っているのはクセの部分。
一回生でも舞うことの多い仕舞のパートですが、さすがに歳と場数を積むと、一回生当時のヨチヨチ歩き時代には見えなかった「余白」、表現を盛り込める「余白」がいっぱいあることを発見して感動。
「初級向けの仕舞」があるのではなく、型&道順としてシンプルなだけで、やっぱり能は能なのだなぁ。
クセが終わって『かくて時刻も移り行く』の段。
女が鬼に変わるのが昔から好きな性分で、ここから段々邪気をシフトアップさせていくのが快感。
いつか師匠から「やり過ぎや」と怒られるのではないかと内心怯えながらも、やっぱり学生の紅葉狩とは違う味を出したければ攻めていかないとね…と、変な覚悟を決め、嬉々として舞事に突入していく42歳男子。(つづく)
母校OB大会のため、ということで何を舞おうか思案した結果、「紅葉狩」を師匠にリクエスト。
常の中之舞は、やはり「急ノ舞」に替えて。
身体が動くうちにやっておきたかったというのと、舞台を観た現役さん達に「アレやってみたい」と思って欲しいのと。
まぁ学生さんに急の舞が許されるかどうかは未知数ですが。。
年末くらいから師匠の稽古を3回ほど受けました。
結構面白いなぁ・・・と思っているのはクセの部分。
一回生でも舞うことの多い仕舞のパートですが、さすがに歳と場数を積むと、一回生当時のヨチヨチ歩き時代には見えなかった「余白」、表現を盛り込める「余白」がいっぱいあることを発見して感動。
「初級向けの仕舞」があるのではなく、型&道順としてシンプルなだけで、やっぱり能は能なのだなぁ。
クセが終わって『かくて時刻も移り行く』の段。
女が鬼に変わるのが昔から好きな性分で、ここから段々邪気をシフトアップさせていくのが快感。
いつか師匠から「やり過ぎや」と怒られるのではないかと内心怯えながらも、やっぱり学生の紅葉狩とは違う味を出したければ攻めていかないとね…と、変な覚悟を決め、嬉々として舞事に突入していく42歳男子。(つづく)
2018年09月23日
フィードバック
先ごろ、職場の研修で勉強になった話。
「フィードバックという言葉の意味を知っていますか?何か成果を持ち帰ることと思っているかもしれませんね。」と講師の説明。
何でも、フィードバックというのは砲術用語が由来の言葉で、迫撃砲の着弾点が、標的からどれだけズレているかを座標的に説明する行為を言うのだとか。
そう言えば映画などで、双眼鏡を手にした兵が「仰角○○!」なんて叫んでいるのを観たことがあります。アレのことか、なるほど。
話は変わって、我が長男の視力矯正のため、先日眼科医に掛かりました。
スポーツの必要に迫られて、ついにコンタクトレンズの着用を決心したということで。
親族一同コンタクトレンズを使ったことが無いものだから、親もまったくの不勉強。
医師から脱着のレクチャーを受けて合格しないと処方(?)してもらえないんですね。
ビビリな上にぶきっちょな息子は鏡の前で悪戦苦闘。
午前中の早い内に行ったにも関わらず、昼飯休憩をはさむ始末。
私も眼に異物を入れるなんて経験したことがない、できればしたくないので、苦労の程は察します。
だけど息子に諭したのは「チャレンジしても失敗を何回も繰り返すのは、チャレンジごとに何か違いを工夫して取り掛かってないからだぞ」と、あまりの時間の浪費に付き合わされた苛立ちもあって言ってしまいました。
フィードバックの話に戻すと、「的を外しているのに、同じ角度で同じ弾速で撃ち続けて」いれば当たるはずがないだろ、ということで。
本人なりに試行錯誤しているのでしょうが、例えば顔を鏡に近づけたり遠ざけたりするとか(実はこれでうまくいった)、結果的に間違っててもいいから、何か明確な違いを出さないと正解になかなか辿り着けない、ましてや不貞腐れている暇なんぞ無いという・・・ぶつぶつ・・・
口出しをすべきか逡巡していた親の私も稚拙ではあったんですが、何せど素人なもので。。
昔学生の頃、下回生が「羽衣」のワキの一声で
「かぁぁざはやのぉぉぉ・・・」と謡ったところ、師匠から”もっと距離感が出るように謡え”という指導が入りました。
その直後に彼がやり直しで謡ったのは、寸分違わず
「かぁぁざはやのぉぉぉ・・・」
師匠は(当然)激怒しました。
「前の謡と何が違うんだ!わからないならわからないなりに、何か工夫を見せろよ!違いを見せろよ!そうしないと何がどれだけ的を外しているのか、教えようがないじゃないか!」と、20年前のことですが私もまったく同じことを思ったのでよく覚えています。
「フィードバックという言葉の意味を知っていますか?何か成果を持ち帰ることと思っているかもしれませんね。」と講師の説明。
何でも、フィードバックというのは砲術用語が由来の言葉で、迫撃砲の着弾点が、標的からどれだけズレているかを座標的に説明する行為を言うのだとか。
そう言えば映画などで、双眼鏡を手にした兵が「仰角○○!」なんて叫んでいるのを観たことがあります。アレのことか、なるほど。
話は変わって、我が長男の視力矯正のため、先日眼科医に掛かりました。
スポーツの必要に迫られて、ついにコンタクトレンズの着用を決心したということで。
親族一同コンタクトレンズを使ったことが無いものだから、親もまったくの不勉強。
医師から脱着のレクチャーを受けて合格しないと処方(?)してもらえないんですね。
ビビリな上にぶきっちょな息子は鏡の前で悪戦苦闘。
午前中の早い内に行ったにも関わらず、昼飯休憩をはさむ始末。
私も眼に異物を入れるなんて経験したことがない、できればしたくないので、苦労の程は察します。
だけど息子に諭したのは「チャレンジしても失敗を何回も繰り返すのは、チャレンジごとに何か違いを工夫して取り掛かってないからだぞ」と、あまりの時間の浪費に付き合わされた苛立ちもあって言ってしまいました。
フィードバックの話に戻すと、「的を外しているのに、同じ角度で同じ弾速で撃ち続けて」いれば当たるはずがないだろ、ということで。
本人なりに試行錯誤しているのでしょうが、例えば顔を鏡に近づけたり遠ざけたりするとか(実はこれでうまくいった)、結果的に間違っててもいいから、何か明確な違いを出さないと正解になかなか辿り着けない、ましてや不貞腐れている暇なんぞ無いという・・・ぶつぶつ・・・
口出しをすべきか逡巡していた親の私も稚拙ではあったんですが、何せど素人なもので。。
昔学生の頃、下回生が「羽衣」のワキの一声で
「かぁぁざはやのぉぉぉ・・・」と謡ったところ、師匠から”もっと距離感が出るように謡え”という指導が入りました。
その直後に彼がやり直しで謡ったのは、寸分違わず
「かぁぁざはやのぉぉぉ・・・」
師匠は(当然)激怒しました。
「前の謡と何が違うんだ!わからないならわからないなりに、何か工夫を見せろよ!違いを見せろよ!そうしないと何がどれだけ的を外しているのか、教えようがないじゃないか!」と、20年前のことですが私もまったく同じことを思ったのでよく覚えています。
2015年12月20日
美は細部に宿り?
初心の方のお稽古(仕舞)にお付き合いする際。
なんだか締まらないな、コケるな、もたつくな・・・?と漠然と感じたので
よー・・・っく本人を観察したところ。
「口が半開きのまま」仕舞を舞っておられました(^^;)
日々の姿勢の基本は鼻呼吸。
口が開いていると魂が飛んで行ってしまいそうですから、お仕舞のときにはご留意いただきたいと思います(^^;)
なんだか締まらないな、コケるな、もたつくな・・・?と漠然と感じたので
よー・・・っく本人を観察したところ。
「口が半開きのまま」仕舞を舞っておられました(^^;)
日々の姿勢の基本は鼻呼吸。
口が開いていると魂が飛んで行ってしまいそうですから、お仕舞のときにはご留意いただきたいと思います(^^;)
2015年12月05日
左右の大きさ
師匠のお稽古で、「キミ、左右が小さいよ」と指摘されたことがいくつかあります。
「左右三千里」という金言があるそうで、左右にスイングしたはるか彼方まで「気」を飛ばすことが肝心だと言われます。
その意識で、あまり力が入ってしまうと逆にカチコチして小さくなってしまうというご指導でした。
脇の張りの大きさに意識を持って、肘から先ではあんまり仕事をしないように・・・と心に刻んでおります。
さらに。
今度は具体的な話ですが、「主でない方の腕が低い」とも。
つまり、左右は左にスイングした時は左腕を張り(左腕をあげ)、右スイングのときは右腕を・・・という型。
その際、仕事の無い方の腕(左スイングなら「右腕」)が遊んでいるから、つまるところ拳の位置を上げなさいというご指導です。
「葵上」とか「海士」などの仕舞を舞ってから、拳を引きそばめ気味のカマエになることが癖になっているのですが、例えば長絹とか狩衣とかの「大きな袖」の装束を着けた場合のことを想像すると、確かに両方の腕が袖を見せることを意識して左右にスイングしなければ勿体ないな、と思います。
観世流の左右は他流ほど装飾的ではない分、本質的な型の大きさが肝要だと思い知ったお稽古でした。
「左右三千里」という金言があるそうで、左右にスイングしたはるか彼方まで「気」を飛ばすことが肝心だと言われます。
その意識で、あまり力が入ってしまうと逆にカチコチして小さくなってしまうというご指導でした。
脇の張りの大きさに意識を持って、肘から先ではあんまり仕事をしないように・・・と心に刻んでおります。
さらに。
今度は具体的な話ですが、「主でない方の腕が低い」とも。
つまり、左右は左にスイングした時は左腕を張り(左腕をあげ)、右スイングのときは右腕を・・・という型。
その際、仕事の無い方の腕(左スイングなら「右腕」)が遊んでいるから、つまるところ拳の位置を上げなさいというご指導です。
「葵上」とか「海士」などの仕舞を舞ってから、拳を引きそばめ気味のカマエになることが癖になっているのですが、例えば長絹とか狩衣とかの「大きな袖」の装束を着けた場合のことを想像すると、確かに両方の腕が袖を見せることを意識して左右にスイングしなければ勿体ないな、と思います。
観世流の左右は他流ほど装飾的ではない分、本質的な型の大きさが肝要だと思い知ったお稽古でした。
2015年11月23日
発表会対策-「着付け」オマケ
発表会とは不思議なもので、「来るな、来るな!」とプレッシャーからその日の到来を忌避しつつ、
「早く来ないかなぁ…」と心待ちにしている自分が混在しておりました。
もちろん早くプレッシャーから解放されたいという弱さもありましたが、本当に早く舞台の上という「あっち側の世界」に浸りたいとも思った、最終学年での出来事です。
余談はさておき。続きを読む
「早く来ないかなぁ…」と心待ちにしている自分が混在しておりました。
もちろん早くプレッシャーから解放されたいという弱さもありましたが、本当に早く舞台の上という「あっち側の世界」に浸りたいとも思った、最終学年での出来事です。
余談はさておき。続きを読む
2015年11月02日
発表会対策-「着付け」
能楽部の学生さんたちは、そろそろ自演会シーズンですね。
4年間過ごした学生時代を懐かしく思い出します。思い返せば、あれも人生の半分くらいの出来事。時は経つものです。
自演会前はいろんな課題がぶらさがっていて色々憂欝になったものです。
なんでも吸収するスポンジ状態の一回生はともかく、上回生になって来ると大概「いつも言われること」に悩まされたものです。
そういった「沁みついたこと」は一朝一夕で直るものではないのですが、大舞台の前は何とかしたくなるもの。
その人固有の癖が直るかどうかはわかりませんが、一つほど修正できることをお伝えしましょう。続きを読む
4年間過ごした学生時代を懐かしく思い出します。思い返せば、あれも人生の半分くらいの出来事。時は経つものです。
自演会前はいろんな課題がぶらさがっていて色々憂欝になったものです。
なんでも吸収するスポンジ状態の一回生はともかく、上回生になって来ると大概「いつも言われること」に悩まされたものです。
そういった「沁みついたこと」は一朝一夕で直るものではないのですが、大舞台の前は何とかしたくなるもの。
その人固有の癖が直るかどうかはわかりませんが、一つほど修正できることをお伝えしましょう。続きを読む
2015年10月11日
積極的無発音
今回は初心の方向けの話ではないのですが、謡の発音のお話。
ハッキリ大きな声で・・・謡うのが基本中の基本ですが、日本語って日常で会話していても五十音をすべて同じボリュームで扱っているかと言ったらそうでもないんですよね。
特に「し」「す」「き」etcなどの「ちょっと耳にざらつく」印象のある語については、個人的にはあまり張り出さないようにしゃべっているつもりです。
謡でも、特に語りなどの場面であまりこれらの音を主張すると、何というか無邪気な感が残る気がします。
のべつ幕無しに無声音にすればいいとも思いませんが、少し息の使い方を研究する必要があろうかとも思います。
ハッキリ大きな声で・・・謡うのが基本中の基本ですが、日本語って日常で会話していても五十音をすべて同じボリュームで扱っているかと言ったらそうでもないんですよね。
特に「し」「す」「き」etcなどの「ちょっと耳にざらつく」印象のある語については、個人的にはあまり張り出さないようにしゃべっているつもりです。
謡でも、特に語りなどの場面であまりこれらの音を主張すると、何というか無邪気な感が残る気がします。
のべつ幕無しに無声音にすればいいとも思いませんが、少し息の使い方を研究する必要があろうかとも思います。
2015年09月26日
【体験教室向け】舞台の座標軸
[要旨:仕舞の道順で迷う能舞台を、アナログ時計の盤面に置き換えて表現する試み]
この1〜2年間は、文化庁事業の恩恵に与りながら郷里・浜田市の能楽普及に励んでおります。
プロによる巡回公演が行われた小学校の児童を対象に「伝統文化親子教室」を開講してみたりと何かと忙しくさせていただいております。筆者は心から幸せであります。帰郷から苦節20年弱。まさか地元で片山家一門のお能が打たれるなんて・・・鑑賞してくれた児童の皆さんの反応もキラキラで、一番素敵な税金の使われ方だと個人的に思ってしまいました。
さて、そのようにいつまでも個人的な幸せに浸ってもおられず、せっかくの芽生えのチャンスを無駄にしないように努力を積んでいかなければなりません。
まずは「浜田市能楽親子教室」をゴールまで持っていかねば。
小学生を対象の中心に、仕舞と連吟を練習してもらい、定例の「浜田市連合謡曲大会」で発表してもらおうともくろむこの事業。夏休みから着手しているところです。
初めて舞台に立つ、というお子さんの方がやはり多く、伝え方には常々心を砕きます。この事業がトラウマで能がきらいになられた日には、私は関係各位に対して詫びても詫びきれませんからね…
心がけているのは、細かい約束事を要求するのは止めようということ。
どっちの足でとまるとか、どっちの足を掛けるとか、ステップアップには大事でも、お能の面白さとは直結していないポイントを殊更に体験者に求めても…私がその立場ならけっこう億劫かなぁ、と。
けれども、仕舞の道順など決まっている約束事を覚えて辿れて、「能をやってみたよ!」と胸を張ってこそ体験者の歓びを掴めるというもの。だったら覚えやすいような工夫を仕掛けなければなりません。
月刊『観世』の仕舞解説コーナーのように図示してみたこともありますが、もう少し手軽な方法はないものかと思案しました。
型の完成度よりも、「次にどこで」何をするかということがということが極初期の初心者には大事かもしれないと思って考え付いたのが・・・
「能舞台をアナログ時計で表現する」こと。
解説すると、大小前を「12時」、正先を「6時」、地頭前を「3時」、正中を「時計の真ん中」というふうに、小学生でも何となく掴める表現で伝えてみようかと。そうすれば、固有名詞を覚える手間を先回しにできるのではないかと言うチャレンジ。
大小前、常座、角、正先、地頭前・・・etc
精進するためには覚えないわけにはいかない単語ですが、体験者に求めるのはちょっと酷。それを覚えなくても次にどこに行けばいいのか?だけでも伝達するのに有用だと思いました。
基本のアイデアが船乗りさんの発想です。中学生の頃『機動戦士ガンダ○』の小説劇中で母艦の進行方向に対し、「6時の方向!」と言えば真後ろのことか・・・と得心して以来、仕事でもたびたび使用しています。電話口での地図案内でも応用できますので、皆さんどうかご活用ください。
この1〜2年間は、文化庁事業の恩恵に与りながら郷里・浜田市の能楽普及に励んでおります。
プロによる巡回公演が行われた小学校の児童を対象に「伝統文化親子教室」を開講してみたりと何かと忙しくさせていただいております。筆者は心から幸せであります。帰郷から苦節20年弱。まさか地元で片山家一門のお能が打たれるなんて・・・鑑賞してくれた児童の皆さんの反応もキラキラで、一番素敵な税金の使われ方だと個人的に思ってしまいました。
さて、そのようにいつまでも個人的な幸せに浸ってもおられず、せっかくの芽生えのチャンスを無駄にしないように努力を積んでいかなければなりません。
まずは「浜田市能楽親子教室」をゴールまで持っていかねば。
小学生を対象の中心に、仕舞と連吟を練習してもらい、定例の「浜田市連合謡曲大会」で発表してもらおうともくろむこの事業。夏休みから着手しているところです。
初めて舞台に立つ、というお子さんの方がやはり多く、伝え方には常々心を砕きます。この事業がトラウマで能がきらいになられた日には、私は関係各位に対して詫びても詫びきれませんからね…
心がけているのは、細かい約束事を要求するのは止めようということ。
どっちの足でとまるとか、どっちの足を掛けるとか、ステップアップには大事でも、お能の面白さとは直結していないポイントを殊更に体験者に求めても…私がその立場ならけっこう億劫かなぁ、と。
けれども、仕舞の道順など決まっている約束事を覚えて辿れて、「能をやってみたよ!」と胸を張ってこそ体験者の歓びを掴めるというもの。だったら覚えやすいような工夫を仕掛けなければなりません。
月刊『観世』の仕舞解説コーナーのように図示してみたこともありますが、もう少し手軽な方法はないものかと思案しました。
型の完成度よりも、「次にどこで」何をするかということがということが極初期の初心者には大事かもしれないと思って考え付いたのが・・・
「能舞台をアナログ時計で表現する」こと。
解説すると、大小前を「12時」、正先を「6時」、地頭前を「3時」、正中を「時計の真ん中」というふうに、小学生でも何となく掴める表現で伝えてみようかと。そうすれば、固有名詞を覚える手間を先回しにできるのではないかと言うチャレンジ。
大小前、常座、角、正先、地頭前・・・etc
精進するためには覚えないわけにはいかない単語ですが、体験者に求めるのはちょっと酷。それを覚えなくても次にどこに行けばいいのか?だけでも伝達するのに有用だと思いました。
基本のアイデアが船乗りさんの発想です。中学生の頃『機動戦士ガンダ○』の小説劇中で母艦の進行方向に対し、「6時の方向!」と言えば真後ろのことか・・・と得心して以来、仕事でもたびたび使用しています。電話口での地図案内でも応用できますので、皆さんどうかご活用ください。
2015年07月11日
小指への意識強化。
仕舞はカマエにしても型にしても、不要な力みは避けたいところ。
ガチガチマッチョに見えると、その人の限界が小さそうに見えるものです。
だから極力チカラは抜きたい。
でも、大事なところに力が備わっていないと単にだらしなくなってしまう…。
この場合大事なところは「両手の小指」。
扇の持ち方でも小指で要を挟んでしまえば、あとは親指・人差し指など添えるだけ。
※昔書いた記事はコチラ
でも扇を握らない左手の小指が握られてなかったり、右手の小指も緩みがちな人は結構多いですよね。
小指に意識づけをすることが改善の途。日常のエクササイズでこんなことを薦めています。
それは、通勤かばんや買い物袋を意識して小指(と補助的に薬指)で持つこと。
普通指全体で手に提げるものですが、仕舞のお稽古と考えて左右の小指中心で持ってみましょう。
もちろん長時間や重たいものは負担になりますので、そこはほどほどに。
あくまでも「意識づけ」のためのエクササイズです。
ガチガチマッチョに見えると、その人の限界が小さそうに見えるものです。
だから極力チカラは抜きたい。
でも、大事なところに力が備わっていないと単にだらしなくなってしまう…。
この場合大事なところは「両手の小指」。
扇の持ち方でも小指で要を挟んでしまえば、あとは親指・人差し指など添えるだけ。
※昔書いた記事はコチラ
でも扇を握らない左手の小指が握られてなかったり、右手の小指も緩みがちな人は結構多いですよね。
小指に意識づけをすることが改善の途。日常のエクササイズでこんなことを薦めています。
それは、通勤かばんや買い物袋を意識して小指(と補助的に薬指)で持つこと。
普通指全体で手に提げるものですが、仕舞のお稽古と考えて左右の小指中心で持ってみましょう。
もちろん長時間や重たいものは負担になりますので、そこはほどほどに。
あくまでも「意識づけ」のためのエクササイズです。
ラベル:エクササイズ
2015年06月27日
お稽古の補助具-バスタオルその2
小学生児童の仕舞のお稽古にバスタオルを使った件を紹介しましたが、実は大人相手にも用いたことがあります。
お能の舞踊的な特徴として「袖を見せる芸能」であることが挙げられると思うのです。
サシや行掛リ、左右もそうですしユウケンなんかは典型的ですよね。
「高砂」は”小忌衣”の左袖を見る型や、その後に続く両ユウケン、角で一回りするカザシ(能では袖を巻きます)など、とても袖を意識させられる仕舞で、お稽古に付き合った際にやはりバスタオルを活用しました。
ユウケンは袖が空気をはらむ様が何より美しく、舞台の中を泳いでいるみたいですよね。
日常、洋服しか着ていないと袖への意識は遠のきがち。本番の能装束をイメージしながらお稽古するのもアイデアのような気がします。
お能の舞踊的な特徴として「袖を見せる芸能」であることが挙げられると思うのです。
サシや行掛リ、左右もそうですしユウケンなんかは典型的ですよね。
「高砂」は”小忌衣”の左袖を見る型や、その後に続く両ユウケン、角で一回りするカザシ(能では袖を巻きます)など、とても袖を意識させられる仕舞で、お稽古に付き合った際にやはりバスタオルを活用しました。
ユウケンは袖が空気をはらむ様が何より美しく、舞台の中を泳いでいるみたいですよね。
日常、洋服しか着ていないと袖への意識は遠のきがち。本番の能装束をイメージしながらお稽古するのもアイデアのような気がします。
2015年06月21日
お稽古の補助具-バスタオル
諸事情によりかれこれ3年以上放置しており、大変失礼いたしました。
またぼちぼち再開して行こうと考えております。よしなに。
ここ数年、初心者さんや児童相手のお稽古をヘルプする機会が多くありました。
大学の能楽部でもそうでしたが、カマエが特殊であるため習得するまでに時間が掛かるんですね。
児童相手のお稽古(というよりレッスン)の場合は短期決戦のことが多く、カマエをつかむまでの時間をなるべく切り詰めたいところ。
背筋、腰、脇の張りなどの理屈を伝えつつ、特に脇の張りに特化してアイテムを用意しました。
それは「バスタオルと洗濯バサミ」。
バスタオルを二つに折り、シテの腕にかけて肩口を洗濯バサミで止めます。
袖口に当たる方は小指でつまむ意識を持ってもらいます。
「このバスタオルが大きく見えるようにカマエて見ようね」
この一工夫でちょっと意識が変わるのが面白いです。
子どもって、新鮮(笑)
またぼちぼち再開して行こうと考えております。よしなに。
ここ数年、初心者さんや児童相手のお稽古をヘルプする機会が多くありました。
大学の能楽部でもそうでしたが、カマエが特殊であるため習得するまでに時間が掛かるんですね。
児童相手のお稽古(というよりレッスン)の場合は短期決戦のことが多く、カマエをつかむまでの時間をなるべく切り詰めたいところ。
背筋、腰、脇の張りなどの理屈を伝えつつ、特に脇の張りに特化してアイテムを用意しました。
それは「バスタオルと洗濯バサミ」。
バスタオルを二つに折り、シテの腕にかけて肩口を洗濯バサミで止めます。
袖口に当たる方は小指でつまむ意識を持ってもらいます。
「このバスタオルが大きく見えるようにカマエて見ようね」
この一工夫でちょっと意識が変わるのが面白いです。
子どもって、新鮮(笑)
2011年10月05日
雪辱!
今日も懲りずに地元への能楽に対する認知度アップを目指して活動中。
ちょこちょこと地元紙やローカルニュースに取り上げてもらうなど、ここのところ露出を高めていっております。
先週の土曜日は、浜田城山ふもとの御便殿で開催された邦楽と石見神楽との共演に出向いて参りました。
思い返せば自業自得とは言え昨年は悪夢のような事態に見舞われ、トラウマになり掛けたこのイベント。
しかし数少ない「濃密な客層」へPRするチャンスを逃すわけには行きません。
第一、その際に散々世話になった後輩の小山くんに申し訳も立ちません。
そういった前段も影響しながら、今年はいろいろ思案して、予算の許す限りで有力な助っ人を直に招請することにしました。
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ちょこちょこと地元紙やローカルニュースに取り上げてもらうなど、ここのところ露出を高めていっております。
先週の土曜日は、浜田城山ふもとの御便殿で開催された邦楽と石見神楽との共演に出向いて参りました。
思い返せば自業自得とは言え昨年は悪夢のような事態に見舞われ、トラウマになり掛けたこのイベント。
しかし数少ない「濃密な客層」へPRするチャンスを逃すわけには行きません。
第一、その際に散々世話になった後輩の小山くんに申し訳も立ちません。
そういった前段も影響しながら、今年はいろいろ思案して、予算の許す限りで有力な助っ人を直に招請することにしました。
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2011年09月12日
2011年06月04日
2011年05月28日
角トリ
学生のころ先輩からよく指摘されました。
「君はね、舞の間によくスキが出来るんだよ。集中力が途切れる」と。
特に角トリが完了して次の所作に移るときはしょっちゅう。
これは私の悪い癖で、角トリという型に一つの”完結”を感じてしまうからなんですね。
「はい、角トリ終わりました。じゃ足をねじって次の目的地へ・・・」と捕らえてしまっている。
他の型に対しても似たようなところがあって、ノリを悪くしたりしてます。
昔から悩みながらもなかなか治せなかったんですが、呼吸を考えることで最近ちょっとマシになりました。
「息を吸いなおさないこと」
舞台上の気配を終曲まで一貫したものにしたい。
ちょっと心肺に負担がかかる、かな?
「君はね、舞の間によくスキが出来るんだよ。集中力が途切れる」と。
特に角トリが完了して次の所作に移るときはしょっちゅう。
これは私の悪い癖で、角トリという型に一つの”完結”を感じてしまうからなんですね。
「はい、角トリ終わりました。じゃ足をねじって次の目的地へ・・・」と捕らえてしまっている。
他の型に対しても似たようなところがあって、ノリを悪くしたりしてます。
昔から悩みながらもなかなか治せなかったんですが、呼吸を考えることで最近ちょっとマシになりました。
「息を吸いなおさないこと」
舞台上の気配を終曲まで一貫したものにしたい。
ちょっと心肺に負担がかかる、かな?
2011年05月09日
歯切れ
夏の歌仙会参加に向けて昔習った曲のおさらいをぼちぼち。
広島の稽古場が撮影OKだったからできることですが、撮りためておいた録画が大活躍です。
しかし、20代半ばの自分の謡が、なんとシャンとしていないことか!?
一文字一文字が糊のように糸を引いて気持ちが悪い!
ボリュームはあるのに随分のっぺりとした謡で
「こんな謡を謡ってたんだなぁ」と
恥ずかしいというよりもはや感心しました。
2年前、能のシテのときに師匠からテコを入れていただいてキリッと謡うことを心がけるようになりました。
一文字をノリがコケない程度に大事に。
子音がだれないように。
面を抜けるように。
意味が通じるように。
(→謡の中で地声の成分が増しました)
謡がベタベタすれば芸は老ける。
ちょっと謡わないブランクを作るとすぐに粘着になりますが、
できるだけヒダの多い謡を心がけたいと思います。
広島の稽古場が撮影OKだったからできることですが、撮りためておいた録画が大活躍です。
しかし、20代半ばの自分の謡が、なんとシャンとしていないことか!?
一文字一文字が糊のように糸を引いて気持ちが悪い!
ボリュームはあるのに随分のっぺりとした謡で
「こんな謡を謡ってたんだなぁ」と
恥ずかしいというよりもはや感心しました。
2年前、能のシテのときに師匠からテコを入れていただいてキリッと謡うことを心がけるようになりました。
一文字をノリがコケない程度に大事に。
子音がだれないように。
面を抜けるように。
意味が通じるように。
(→謡の中で地声の成分が増しました)
謡がベタベタすれば芸は老ける。
ちょっと謡わないブランクを作るとすぐに粘着になりますが、
できるだけヒダの多い謡を心がけたいと思います。
2011年02月14日
連雀
こんだけ遅筆で閑話休題でもありませんが、この連休で東京詣でをしてまいりました。
今回は何かのついでではなく、純粋に行きたい場所に行く、という我が家族結成以来の「旅行」。
結婚10周年を機に、義姉夫婦の所帯にキャンプを張って呑気に旅人をしてました。
東京タワーやディズニーランド、お台場〜と見事なまでの”おのぼりさん”。
いやしかし、さすが首都・大東京。天候悪くても見所の多いもんです。
初日の目玉は「三鷹の森ジブリ美術館」。
ロボット兵やねこバス、屋内の展示物、スタッフ(学芸員さん?)も秀逸で飽きませんでしたが、三鷹市の町並みそのものが清潔で、しかも陰影があって大人な雰囲気でいっぺんに気に入りました。
帰路、三鷹駅までコミュニティバスに揺られながら窓の外に目をやると「連雀」「連雀」、とどこかで読んだことのある地名表記が次から次に・・・。
なんと「花よりも花の如く 6 (花とゆめCOMICS)
」の連雀能舞台(架空の能舞台)、この界隈にあるんですねー!知らなかった!
そうかぁ。お舞台拝見して帰ればよかったなぁ・・・などと半分本気で独りごちながら、この街なら確かに憲人さん歩いてそうだと思い直した三鷹訪問記でした。
本当にいい街です。
今回は何かのついでではなく、純粋に行きたい場所に行く、という我が家族結成以来の「旅行」。
結婚10周年を機に、義姉夫婦の所帯にキャンプを張って呑気に旅人をしてました。
東京タワーやディズニーランド、お台場〜と見事なまでの”おのぼりさん”。
いやしかし、さすが首都・大東京。天候悪くても見所の多いもんです。
初日の目玉は「三鷹の森ジブリ美術館」。
ロボット兵やねこバス、屋内の展示物、スタッフ(学芸員さん?)も秀逸で飽きませんでしたが、三鷹市の町並みそのものが清潔で、しかも陰影があって大人な雰囲気でいっぺんに気に入りました。
帰路、三鷹駅までコミュニティバスに揺られながら窓の外に目をやると「連雀」「連雀」、とどこかで読んだことのある地名表記が次から次に・・・。
なんと「花よりも花の如く 6 (花とゆめCOMICS)
」の連雀能舞台(架空の能舞台)、この界隈にあるんですねー!知らなかった!
そうかぁ。お舞台拝見して帰ればよかったなぁ・・・などと半分本気で独りごちながら、この街なら確かに憲人さん歩いてそうだと思い直した三鷹訪問記でした。
本当にいい街です。
2011年01月31日
2010年12月26日
2010年12月04日
蹲踞でフィットネス。
現在の勤務先は自家用車で20分掛かる場所。
通勤用 中古の4WDの軽自動車は、すでに18万kmのメーターを突破しているpowerd by Honda。
ボディの錆、転じて溶接が外れたマフラーなどが悲鳴に近い音を立てるこの頃です。
それでも自家用車というものはいいもの。
本気で謡ったって周囲に迷惑を掛けませんから(多分)。
勤務先の変更で今の通勤スタイルになったのが3年前。
おかげでこの間、随分と謡いについて研究する時間を持てました。
例えば、思い切りノル曲をじっくりじっくり謡ってみる、ふだんあり得ないような高いキーで、エヅくところまで謡ってみる、地声も混ぜてみる、等々。
およそ人に聴かせられるものではない、気色の悪い雑音状態。
しかしこの孤独な稽古場は、毎日謡える環境をもたらしてくれました。
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通勤用 中古の4WDの軽自動車は、すでに18万kmのメーターを突破しているpowerd by Honda。
ボディの錆、転じて溶接が外れたマフラーなどが悲鳴に近い音を立てるこの頃です。
それでも自家用車というものはいいもの。
本気で謡ったって周囲に迷惑を掛けませんから(多分)。
勤務先の変更で今の通勤スタイルになったのが3年前。
おかげでこの間、随分と謡いについて研究する時間を持てました。
例えば、思い切りノル曲をじっくりじっくり謡ってみる、ふだんあり得ないような高いキーで、エヅくところまで謡ってみる、地声も混ぜてみる、等々。
およそ人に聴かせられるものではない、気色の悪い雑音状態。
しかしこの孤独な稽古場は、毎日謡える環境をもたらしてくれました。
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2010年11月15日
活路はあるとも。
あれだけ舞台の上で恥をかいても、結局は懲りずに普及に立ち向かう毎週末。
喉もと過ぎればなんとやら、なのか?
(後悔はしても反省をしていない←)
まったく関係の無い話ですが、本日の投稿は初の自作PCから行っております。
ここに来るまでにも相当の苦労がありましたが、目下「7」の使い勝手にまた苦戦しております・・・
さて先週は、浜田市内の大型(?)イベントに縁ある図書館が読み聞かせブースを出展。
オファーを受けて能楽絵本の読み聞かせを「謡入り」で担当しましたが、これがなかなかに盛況!
子どもたちもわからないなりに「じーっ」とこっちを見てくれてることに驚きと感激。
子供連れの親さん達にも伝わるところは十分にあったようで、よい機会に恵まれました。
やってるほうも、手勢はいらない、絶句の心配がない、準備は手軽、となかなかに利点があり、これは今後の活動の一翼を担いそうな雰囲気です。
能の普及を志す皆さんにもゼヒお奨めしたい!
しかし余談ですが、勉強になったのは読み聞かせに若干でもアレンジを加える(=折々に謡を交ぜて聞かせることも含む)場合は、きちんと著作者側にそれなりの手続きを踏む必要があるということでした。
さほど煩雑な手間ではないものの、図書館のFAXを通じて某家に断りを入れた際にはちょっぴり緊張。
(え?竜の本を読むときにはそういう段取りなどはしておりませんが・・・
)
まだあるかっ?
喉もと過ぎればなんとやら、なのか?
(後悔はしても反省をしていない←)
まったく関係の無い話ですが、本日の投稿は初の自作PCから行っております。
ここに来るまでにも相当の苦労がありましたが、目下「7」の使い勝手にまた苦戦しております・・・
さて先週は、浜田市内の大型(?)イベントに縁ある図書館が読み聞かせブースを出展。
オファーを受けて能楽絵本の読み聞かせを「謡入り」で担当しましたが、これがなかなかに盛況!
子どもたちもわからないなりに「じーっ」とこっちを見てくれてることに驚きと感激。
子供連れの親さん達にも伝わるところは十分にあったようで、よい機会に恵まれました。
やってるほうも、手勢はいらない、絶句の心配がない、準備は手軽、となかなかに利点があり、これは今後の活動の一翼を担いそうな雰囲気です。
能の普及を志す皆さんにもゼヒお奨めしたい!
しかし余談ですが、勉強になったのは読み聞かせに若干でもアレンジを加える(=折々に謡を交ぜて聞かせることも含む)場合は、きちんと著作者側にそれなりの手続きを踏む必要があるということでした。
さほど煩雑な手間ではないものの、図書館のFAXを通じて某家に断りを入れた際にはちょっぴり緊張。
(え?竜の本を読むときにはそういう段取りなどはしておりませんが・・・
まだあるかっ?
2010年10月30日
2010年10月03日
【御礼】能楽体感スタジオ
2010年09月12日
2010年08月18日
2010年08月17日
悪癖。
一月半も空けてましたが、わかりやすく夏バテです。
もはやPCすら起動する気にさせない、恐るべきは猛暑…(言い訳)
気がつけばはや盆も過ぎています。
七月の歌仙会。
広島時代に着けていただいていた最後の仕舞「山姥キリ」を彦根城の能舞台で勤めて参りました。
久しぶりにお目に掛かる方々もいて、大変わきあいあいとした雰囲気でしたが・・・。
出来が何だかイマイチ、いや、もう少し悪い・・・?
なんでこんなにバタバタ、あざとく舞ってしまうのだろう?という気持ちの悪さ。
夏バテも相まってしばらく落ち込んでましたが、今日の自主稽古でやっと原因判明。
「首が前に出てたんだ・・・っ」
秋に市民の皆さんの前で舞わせていただくチャンスを得て、再びスイッチを入れて稽古を始めたものの歌仙会の気持ち悪さのまま。
よーく鏡を見てカマエをチェックすると、かつて直したはずの悪癖が再発していることに愕然。
矯正してみると、ようやく落ち着きを取り戻せました。
やっぱり、スランプってどっかが狂うことが発端なんですね。
でもすぐ身体がラクをしようとするので、再矯正にも苦労しそうです。
人間、サボっちゃダメということのようで
もはやPCすら起動する気にさせない、恐るべきは猛暑…(言い訳)
気がつけばはや盆も過ぎています。
七月の歌仙会。
広島時代に着けていただいていた最後の仕舞「山姥キリ」を彦根城の能舞台で勤めて参りました。
久しぶりにお目に掛かる方々もいて、大変わきあいあいとした雰囲気でしたが・・・。
出来が何だかイマイチ、いや、もう少し悪い・・・?
なんでこんなにバタバタ、あざとく舞ってしまうのだろう?という気持ちの悪さ。
夏バテも相まってしばらく落ち込んでましたが、今日の自主稽古でやっと原因判明。
「首が前に出てたんだ・・・っ」
秋に市民の皆さんの前で舞わせていただくチャンスを得て、再びスイッチを入れて稽古を始めたものの歌仙会の気持ち悪さのまま。
よーく鏡を見てカマエをチェックすると、かつて直したはずの悪癖が再発していることに愕然。
矯正してみると、ようやく落ち着きを取り戻せました。
やっぱり、スランプってどっかが狂うことが発端なんですね。
でもすぐ身体がラクをしようとするので、再矯正にも苦労しそうです。
人間、サボっちゃダメということのようで
2010年07月01日
京都はやっぱり暑かった。
今年の海の日は彦根城で歌仙会。
歌仙会とは、夏時期には湿度のおかげで枯れにくいノドを鍛えることを目的に、三十六歌仙の「36」という数字に肖って36番独吟や仕舞、素謡などを謡って楽しむ謡の風習です。
春先に師匠からお誘いを受け、広島稽古場で最後に仕掛かったままの「山姥キリ」で参加させていただけることになっており、たった1回(家庭に)許された師匠稽古のため先だって上洛した次第。
自宅から浜田駅までの道のりは土砂降りで冷え込み気味でしたが、京都に降り立ってからの暑いこと!
覚悟をしてから出向いたものの・・・。
舞台の上で、雨に濡れるよりも余程ずぶぬれになった師匠稽古でした。
でも、師匠稽古は自主稽古で陥りがちな「自分に甘い稽古」を払拭できる、ほんっと貴重な機会なんですよねー。
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歌仙会とは、夏時期には湿度のおかげで枯れにくいノドを鍛えることを目的に、三十六歌仙の「36」という数字に肖って36番独吟や仕舞、素謡などを謡って楽しむ謡の風習です。
春先に師匠からお誘いを受け、広島稽古場で最後に仕掛かったままの「山姥キリ」で参加させていただけることになっており、たった1回(家庭に)許された師匠稽古のため先だって上洛した次第。
自宅から浜田駅までの道のりは土砂降りで冷え込み気味でしたが、京都に降り立ってからの暑いこと!
覚悟をしてから出向いたものの・・・。
舞台の上で、雨に濡れるよりも余程ずぶぬれになった師匠稽古でした。
でも、師匠稽古は自主稽古で陥りがちな「自分に甘い稽古」を払拭できる、ほんっと貴重な機会なんですよねー。
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2010年06月13日
モッて謡えばいいのなら。
このところ土曜日は、浜田謡曲連合会有志による「お囃子研究会」。
会場は拙宅、3年目にしてようやく機能を果たすことができました♪
我らが浜田謡曲連合会は、宝生と喜多の会派の皆さんが合同でお囃子を研究してきた経緯があります。
このたびお世話役の重鎮が勇退されて、稽古場スペースのみを我が家がバトンタッチすることになりました。
私が幸流の小鼓を先生について習っていたのも、かれこれ10年以上前の話になり、一同記憶を手探りで辿るような会合ですが、これは…なかなか楽しい。
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会場は拙宅、3年目にしてようやく機能を果たすことができました♪
我らが浜田謡曲連合会は、宝生と喜多の会派の皆さんが合同でお囃子を研究してきた経緯があります。
このたびお世話役の重鎮が勇退されて、稽古場スペースのみを我が家がバトンタッチすることになりました。
私が幸流の小鼓を先生について習っていたのも、かれこれ10年以上前の話になり、一同記憶を手探りで辿るような会合ですが、これは…なかなか楽しい。
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2010年05月16日
再出発!浜田謡曲連合会
昨日テレビで観た「海士」。
小書付きの出端が長くて、ワキツレの皆さんが可哀想でなりませんでした(涙)。
早く解放してあげてください〜
…フツーの観方が出来なくなってますね。。
浅見先生も番組の最後で語っておいででしたが、ほんと、前場だけで留める曲にしてたらもっと違う印象だったかなー、と思わずにいられません。
後の法華経礼賛の謡の雰囲気もきらいではありませんが。
ところで、この放映があるのを知ったのは「浜田謡曲連合会」の緊急会合での話題から。
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小書付きの出端が長くて、ワキツレの皆さんが可哀想でなりませんでした(涙)。
早く解放してあげてください〜
…フツーの観方が出来なくなってますね。。
浅見先生も番組の最後で語っておいででしたが、ほんと、前場だけで留める曲にしてたらもっと違う印象だったかなー、と思わずにいられません。
後の法華経礼賛の謡の雰囲気もきらいではありませんが。
ところで、この放映があるのを知ったのは「浜田謡曲連合会」の緊急会合での話題から。
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2010年04月18日
2010年04月06日
「軽い」も又よし。
花も盛りを迎えて大方一週間。
通勤の車中でも桜を見ない日は無く、いつも天女ものばかりを口ずさんでしまいます。
口ずさむと言っても周囲からは本気で謡っているようにしか見えないのでしょうが、あんまり「腹の底」から謡う気になれないのが天女ものの大ノリ。
季節の変わり目と相まってノドの調子も悪く、鼻歌よろしくテキトーに車中で謡っています。
最近のお気に入りはもっぱら「西王母」。
浮遊感ばっちりに、ふわっ・ふわっ、と
いつもなら避けて通る謡い方で声出しのリハビリ。
太鼓が大きく刻むような手のところではわざと弾んで謡ったりするなど、悪ふざけ気味に遊んでみました。
当然、あまり聴いたことの無い自分の謡い方に戸惑いながらも結構楽しい。
しかし、逆に重っ苦しい謡い方でこの曲謡えるかなぁ・・・と疑問に思い、早速試してみましたがどうにも辛気臭く、ヤッパリ天人には窮屈だったようで…。
お能が諸手を挙げてハッピーな芸能ではないということは今更ですが、かと言って辛気臭いのも御免な話です。
リハビリ謡で推し量るのも何ですが、私が日頃ちょっと敬遠気味にしている「軽さ」を再考してみるのも、タテでもヨコでもない、ナナメ方向の世界を広げるいい機会かもしれませんね。
通勤の車中でも桜を見ない日は無く、いつも天女ものばかりを口ずさんでしまいます。
口ずさむと言っても周囲からは本気で謡っているようにしか見えないのでしょうが、あんまり「腹の底」から謡う気になれないのが天女ものの大ノリ。
季節の変わり目と相まってノドの調子も悪く、鼻歌よろしくテキトーに車中で謡っています。
最近のお気に入りはもっぱら「西王母」。
浮遊感ばっちりに、ふわっ・ふわっ、と
いつもなら避けて通る謡い方で声出しのリハビリ。
太鼓が大きく刻むような手のところではわざと弾んで謡ったりするなど、悪ふざけ気味に遊んでみました。
当然、あまり聴いたことの無い自分の謡い方に戸惑いながらも結構楽しい。
しかし、逆に重っ苦しい謡い方でこの曲謡えるかなぁ・・・と疑問に思い、早速試してみましたがどうにも辛気臭く、ヤッパリ天人には窮屈だったようで…。
お能が諸手を挙げてハッピーな芸能ではないということは今更ですが、かと言って辛気臭いのも御免な話です。
リハビリ謡で推し量るのも何ですが、私が日頃ちょっと敬遠気味にしている「軽さ」を再考してみるのも、タテでもヨコでもない、ナナメ方向の世界を広げるいい機会かもしれませんね。
2010年03月07日
「達者」との同吟
大学3回生のときに、可愛がって下さってた他大学のOBの方に誘われ、学生だけの歌仙会に参加した経験があります。
その大学の能楽部は、先進的で研究的な取り組みをずっと以前からしており、私も自身の勉強のつもりでその歌仙会に乗り込みました。
他大学からのゲスト扱いということで、素謡のシテをいただくことに。
曲は忘れもしない「殺生石」。
誘って下さった当人はおワキでした。
ですがこの先輩、息の量がものすごく豊富で、当時の私の力量では前場の掛け合いから全く釣り合わない。
地謡(お役も同吟しました)にはまるでついて行けない…!
相手は5.1chサラウンド、こっちは学校の授業で作ったブザー程度という厳然たる格差。
一緒に謡えば邪魔にしかなりません。
「同じ素人で、ここまで違うものか…」と真っ青になった苦い経験です。
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その大学の能楽部は、先進的で研究的な取り組みをずっと以前からしており、私も自身の勉強のつもりでその歌仙会に乗り込みました。
他大学からのゲスト扱いということで、素謡のシテをいただくことに。
曲は忘れもしない「殺生石」。
誘って下さった当人はおワキでした。
ですがこの先輩、息の量がものすごく豊富で、当時の私の力量では前場の掛け合いから全く釣り合わない。
地謡(お役も同吟しました)にはまるでついて行けない…!
相手は5.1chサラウンド、こっちは学校の授業で作ったブザー程度という厳然たる格差。
一緒に謡えば邪魔にしかなりません。
「同じ素人で、ここまで違うものか…」と真っ青になった苦い経験です。
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2010年01月24日
薪の段
たった今大変珍しい舞台を拝見。
宝生閑先生の独吟「薪の段」。
おワキの先生の独吟というのは初めて拝見しました。
先生の得意とされる、即興性を感じさせるお謡で、しみじみ聴かせていただきました。
ところで、薪の段。
「松はもとより常盤にて 薪となるは梅桜」でしたね。
現在の観世では「松はもとより煙にて 薪となるも理や」の詞章が謡われており、おそらく後者のほうが古いのではないかと思われます。
松は徳川のシンボルで、薪にくべる演出を将軍家に配慮して、江戸時代に梅と桜に文句を替えたのだとか聴いたことがあります。
広島市民能楽のつどいで「薪の段」を連吟したとき、私の手元の謡本は大成版より古いもので大慌てした懐かしい思い出。
そう、ちょっと前までは観世も「梅桜」だったようで…。
皆さんも連吟される際は、他の方と謡本のバージョンをそろえられますように(笑)。
お、耳に馴染む掛け声と思ったら、成田先生のお姿。
宝生閑先生の独吟「薪の段」。
おワキの先生の独吟というのは初めて拝見しました。
先生の得意とされる、即興性を感じさせるお謡で、しみじみ聴かせていただきました。
ところで、薪の段。
「松はもとより常盤にて 薪となるは梅桜」でしたね。
現在の観世では「松はもとより煙にて 薪となるも理や」の詞章が謡われており、おそらく後者のほうが古いのではないかと思われます。
松は徳川のシンボルで、薪にくべる演出を将軍家に配慮して、江戸時代に梅と桜に文句を替えたのだとか聴いたことがあります。
広島市民能楽のつどいで「薪の段」を連吟したとき、私の手元の謡本は大成版より古いもので大慌てした懐かしい思い出。
そう、ちょっと前までは観世も「梅桜」だったようで…。
皆さんも連吟される際は、他の方と謡本のバージョンをそろえられますように(笑)。
お、耳に馴染む掛け声と思ったら、成田先生のお姿。
2010年01月11日
ハコビ:「ツメ」から考察してみる。
2009年12月23日
2009年の謡を振り返って
毎年この時期になるとブログの冬休みをいただくのが恒例となっておりました
この1年、ビッグイベントもありながら、身の回りのことに振り回されて今ひとつ稽古や普及に身の入らなかったと反省しているところです。
来年は、ヨコのつながりも重視して、自分だけががんばらないように気をつけようと思います。
毎年11月の浜田市連合謡曲大会の仕舞の稽古を子どもたちにつけてから、うれしい出来事がありました。
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この1年、ビッグイベントもありながら、身の回りのことに振り回されて今ひとつ稽古や普及に身の入らなかったと反省しているところです。
来年は、ヨコのつながりも重視して、自分だけががんばらないように気をつけようと思います。
毎年11月の浜田市連合謡曲大会の仕舞の稽古を子どもたちにつけてから、うれしい出来事がありました。
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2009年11月17日
2009年11月15日
平成21年度 浜田市連合謡曲大会
再度の宣伝!
今年も恒例の「浜田市連合謡曲大会」が下記のとおり開催されます。
今年も一会派減の憂き目にあいましたが、会員一同勤めますのでよろしくお願いいたします!
日時 平成21年11月15日(日)午前10時始め
場所 浜田市下府町 国民宿舎 千畳苑
演目
・素謡 弱法師 鉄輪 通小町 葵上
・仕舞 老松キリ 玄象キリ 玉之段 菊慈童 山姥キリ
・独調 屋島
・素囃子 羽衣
・独吟 忠度
出揃った素謡の濃さにビックリ(笑)。
各々がエントリー曲を知らない同士なので、こういう事態が起こるわけですね。。
要研究です。
私一家は仕舞「老松」(娘)、「玄象」(息子)、「玉之段」(拙)+独調「屋島」で登場。
あー・・・鼓稽古しないと・・・っ(汗)
入場無料・ご来場歓迎です。
2009年11月08日
カザシ扇 その3
現在、来週に控えた「浜田市連合謡曲大会」に向けて、家族を調教中(涙)。
特に今回は娘(5歳)が仕舞「老松」に立つので、時間もそこそこ割いています。
しかし、うちの娘は人前で何かするのが好きな性分らしく、探究心を持って取り組んでおり心強い限り。
意外に器用で本番が楽しみです。
一方の息子(8歳)は2回目の仕舞。
玄象キリと短い仕舞ですが、んー・・・苦戦しております。
親がきちんと色んな運動させてこなかったのが悪いんですけどね
苦労しているのは2点あって、足をねじって方向を変える(左右とかも含む)こと、扇を持ち替えることが彼にとっての難関です。
足をひねるのはカカトでピボットしてるのが原因なので、爪先でツイストする練習を日常させているところですが、問題は扇の扱い。
扇の扱いは仕舞の中で一番舞踊チックな要素で、私もあんまりうるさいことを言いたくないのですが、手が小さいことも手伝ってカザシ扇が大の苦手。
娘と違って8歳だし、お子様仕様の型にするのも気が引けますので、現在特訓中です。
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特に今回は娘(5歳)が仕舞「老松」に立つので、時間もそこそこ割いています。
しかし、うちの娘は人前で何かするのが好きな性分らしく、探究心を持って取り組んでおり心強い限り。
意外に器用で本番が楽しみです。
一方の息子(8歳)は2回目の仕舞。
玄象キリと短い仕舞ですが、んー・・・苦戦しております。
親がきちんと色んな運動させてこなかったのが悪いんですけどね
苦労しているのは2点あって、足をねじって方向を変える(左右とかも含む)こと、扇を持ち替えることが彼にとっての難関です。
足をひねるのはカカトでピボットしてるのが原因なので、爪先でツイストする練習を日常させているところですが、問題は扇の扱い。
扇の扱いは仕舞の中で一番舞踊チックな要素で、私もあんまりうるさいことを言いたくないのですが、手が小さいことも手伝ってカザシ扇が大の苦手。
娘と違って8歳だし、お子様仕様の型にするのも気が引けますので、現在特訓中です。
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2009年10月11日
2009 能楽大連吟−200人の能謡−
昨年に引き続き、今年も年末に行われるようです!
2009 能楽大連吟−200人の能謡−
これはいい試みだと思います。
何とか浜田市でも模倣してできないものかと画策中ですが、時間が短時間で終了してしまう部分がネックになってなかなか構想がまとまりません。。
ぜひぜひ引き続き参考にさせていただきたいと思います。
また、加入部員の減に苦しむ大学の能楽部も、こういった「参加する喜び」を獲得しに出向くのもいいかもしれませんね。
普通に稽古しても味わえない「大勢」で見所に対する面白さ。
近場でやってたらなー。
2009 能楽大連吟−200人の能謡−
これはいい試みだと思います。
何とか浜田市でも模倣してできないものかと画策中ですが、時間が短時間で終了してしまう部分がネックになってなかなか構想がまとまりません。。
ぜひぜひ引き続き参考にさせていただきたいと思います。
また、加入部員の減に苦しむ大学の能楽部も、こういった「参加する喜び」を獲得しに出向くのもいいかもしれませんね。
普通に稽古しても味わえない「大勢」で見所に対する面白さ。
近場でやってたらなー。
2009年10月03日
>>>島根浦声会<<<
謡や仕舞のお稽古をしておられる皆さんのお稽古場はどんなところでしょうか?
お師匠さんのお稽古場やカルチャースクール、公民館活動などもあるでしょう。
私の稽古場は広島が閉じて以来所在がありませんが、目下地元の島根県浜田市に師匠をお招きして開くべく、たまにくじけそうになりながら努力しております。
大多数の場合、お稽古場は先に整っている場合が多くて、熱意のある方はそこに入門をして精進を積んでいると思われます。
自分自身の立場に置かれてみて、これはものすごく果報なことなんだと痛感せざるにいられません。
「稽古場がそこにある
」
お稽古をしたいなら、戸を叩けば開く。
当たり前のようで、実は結構大変なことです。
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お師匠さんのお稽古場やカルチャースクール、公民館活動などもあるでしょう。
私の稽古場は広島が閉じて以来所在がありませんが、目下地元の島根県浜田市に師匠をお招きして開くべく、たまにくじけそうになりながら努力しております。
大多数の場合、お稽古場は先に整っている場合が多くて、熱意のある方はそこに入門をして精進を積んでいると思われます。
自分自身の立場に置かれてみて、これはものすごく果報なことなんだと痛感せざるにいられません。
「稽古場がそこにある
お稽古をしたいなら、戸を叩けば開く。
当たり前のようで、実は結構大変なことです。
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2009年09月27日
芸の「神さん」
先般市内で開かれた石見神楽関係の講演会に出向いてきました。
中国地方は石見部から広島県境にかけて神楽の盛んな土地で、その伝播の時代的前後や背景を探ろうという主旨のものでした。
神楽は門外漢なので、初めての知識をたくさん授かり面白く聴講しました。
講演の最後に、コラボレーションやアレンジ(?)など、様々な議論が巻き起こっている話題に対しては、(恐らく講師先生も「ご意見」はあるのだろうな…と邪推しましたが)控え目な総括をされたなという印象を持ちました。
現役の市町村職員の方が講師、という事情もあったのかもしれませんね。
私は、能でも何でも、型や作法が「決まりごとだから」単純に受け継がれてきたのではないだろう、と考えるもので。
能には能の、神楽には神楽の、それぞれの「神さん」がいて、バチ当たりに背を向けるか向けないか。
そこが「継承」と「逸脱」との分水嶺ではないかな、と考えたものでした。
以上、ご報告と所感まで。
中国地方は石見部から広島県境にかけて神楽の盛んな土地で、その伝播の時代的前後や背景を探ろうという主旨のものでした。
神楽は門外漢なので、初めての知識をたくさん授かり面白く聴講しました。
講演の最後に、コラボレーションやアレンジ(?)など、様々な議論が巻き起こっている話題に対しては、(恐らく講師先生も「ご意見」はあるのだろうな…と邪推しましたが)控え目な総括をされたなという印象を持ちました。
現役の市町村職員の方が講師、という事情もあったのかもしれませんね。
私は、能でも何でも、型や作法が「決まりごとだから」単純に受け継がれてきたのではないだろう、と考えるもので。
能には能の、神楽には神楽の、それぞれの「神さん」がいて、バチ当たりに背を向けるか向けないか。
そこが「継承」と「逸脱」との分水嶺ではないかな、と考えたものでした。
以上、ご報告と所感まで。
2009年09月22日
テレビを眺めて。2
ちょうど1年前、なんで仕舞をテレビで流さないかなぁ・・・と書いたあと、注意してテレビ欄を眺めると ちょくちょくお仕舞の放映もあるのだなぁ、と気づかされ不勉強を反省。
先般9/6NHK教育での『能狂言』の放送では、観世銕之丞先生の仕舞「野守」(『花よりも花の如く』でも出ましたね)のお舞台が映されていました。
私の感触では、仕舞や舞囃子などの(見所に近い)上演形態は、やっぱりテレビに向いてるんじゃないかなぁと感じたところです。
敷居の高そうな「お能」を噛み砕いて届ける側面あり、「私にもできるかな・・・?」を喚起する可能性もあり。
茶の間と同じ「人間」が出演している雰囲気がいいのかも?
能楽堂に運べば話は変わって来るのですけれども。
できればもう一番、最若手の短めの仕舞を入れればメリハリついたかな?テレビの尺に合わないかな?
いっそ能楽協会でYouTubeに番組持つのはどうでしょう?
興味ある人の事前学習の助けになるし、公演の広報にもなるし、そんなに紊乱には繋がらないと思いますが・・・。
しかし銕之丞先生、あんまりお父さんに似てなかったのに目元がそっくりになられて…。
先般9/6NHK教育での『能狂言』の放送では、観世銕之丞先生の仕舞「野守」(『花よりも花の如く』でも出ましたね)のお舞台が映されていました。
私の感触では、仕舞や舞囃子などの(見所に近い)上演形態は、やっぱりテレビに向いてるんじゃないかなぁと感じたところです。
敷居の高そうな「お能」を噛み砕いて届ける側面あり、「私にもできるかな・・・?」を喚起する可能性もあり。
茶の間と同じ「人間」が出演している雰囲気がいいのかも?
能楽堂に運べば話は変わって来るのですけれども。
できればもう一番、最若手の短めの仕舞を入れればメリハリついたかな?テレビの尺に合わないかな?
いっそ能楽協会でYouTubeに番組持つのはどうでしょう?
興味ある人の事前学習の助けになるし、公演の広報にもなるし、そんなに紊乱には繋がらないと思いますが・・・。
しかし銕之丞先生、あんまりお父さんに似てなかったのに目元がそっくりになられて…。
2009年09月13日
2009年09月05日
芸の文法
小学生時分の頃は、国語の授業に出てくる文法の勉強が嫌いでした。
形容詞がどうの、形容動詞ではこうの、主語?述語?動詞?名詞?修飾語?独立語?文節?
そんなこと知らなくても、こうやって日常で日本語を使ってるじゃないか。
実はきちんと日本語を使えてないことに気づいてなかった少年は、そんなことを考えていたものでした。
亡くした祖父は寺の住職かつ中学校の国語教師で、それをこぼした孫に考え方のコツと大事さを教えてくれました。
しかし中学校で英語にぶつかり、全く同じ過ちを繰り返した進歩のない少年は、今度は辛うじて学習塾に救われた形になります。
文法。
小難しいけど、粗すぎると「組み立て」ができない。
傍で聞いてて何とも珍妙なフレーズに目が点になることも。
細かく分析しなくても成長につれて何とか形になっていくのは、毎日テレビや新聞などで見聞きする日本語に染まっていくからでしょうか?
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形容詞がどうの、形容動詞ではこうの、主語?述語?動詞?名詞?修飾語?独立語?文節?
そんなこと知らなくても、こうやって日常で日本語を使ってるじゃないか。
実はきちんと日本語を使えてないことに気づいてなかった少年は、そんなことを考えていたものでした。
亡くした祖父は寺の住職かつ中学校の国語教師で、それをこぼした孫に考え方のコツと大事さを教えてくれました。
しかし中学校で英語にぶつかり、全く同じ過ちを繰り返した進歩のない少年は、今度は辛うじて学習塾に救われた形になります。
文法。
小難しいけど、粗すぎると「組み立て」ができない。
傍で聞いてて何とも珍妙なフレーズに目が点になることも。
細かく分析しなくても成長につれて何とか形になっていくのは、毎日テレビや新聞などで見聞きする日本語に染まっていくからでしょうか?
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2009年07月20日
肘
ただいま息子のスイミングスクールの見物。久々です。
3歳からやってる割にはあんまり進歩が見られないなぁ…と思いながら、それでもバタフライまではこぎつけたようです。
ドルフィンキックはどうにかこうにかですが、上半身、特に腕が水面から浮上させられなくて苦戦しているようです。
脇が落ちてる、つまり肘がきちんと天井向いていないと水がかけないんですよね…。
自分が子供の頃は『肘から!肘から!』としきりに注意されましたっけ。
脇を張るって、抵抗に打ち勝つ姿勢なんですね。
ところでしかし、今時のコーチは怖くないなぁ。
3歳からやってる割にはあんまり進歩が見られないなぁ…と思いながら、それでもバタフライまではこぎつけたようです。
ドルフィンキックはどうにかこうにかですが、上半身、特に腕が水面から浮上させられなくて苦戦しているようです。
脇が落ちてる、つまり肘がきちんと天井向いていないと水がかけないんですよね…。
自分が子供の頃は『肘から!肘から!』としきりに注意されましたっけ。
脇を張るって、抵抗に打ち勝つ姿勢なんですね。
ところでしかし、今時のコーチは怖くないなぁ。
2009年07月14日
2009年06月29日
ツクリコミ。
シテ謡備忘録としてMP3に変換してた自分の謡を、つい最近携帯なんかから削除しだして、ようやく胸に息を吸い込める気分になりました。
一体何ヶ月通勤中の車の中で聴いたことでしょう…
自分の謡だけの音源なんて、舞台が迫ってなければ聴きたくもありません(笑)。
しかし学生の頃と違って、能一番の稽古をしようにも生で合わせる地謡がいないという大きな事実が。
(地元・浜田市で合宿しましょう、と半分本気で提案しましたが実現するはずもなく…)
しょうがないから自分で地謡部分を吹き込み、コンポから流してそれに合わせるという地道な作業がございました。
しかし最近の録音機器というのは本当に手軽なもので、一曲リピートとか頭出しとか、一昔前に比べればずいぶんと便利になりましたね。
これは今後ずっと活かせる稽古法だと思います。
続きを読む
一体何ヶ月通勤中の車の中で聴いたことでしょう…
自分の謡だけの音源なんて、舞台が迫ってなければ聴きたくもありません(笑)。
しかし学生の頃と違って、能一番の稽古をしようにも生で合わせる地謡がいないという大きな事実が。
(地元・浜田市で合宿しましょう、と半分本気で提案しましたが実現するはずもなく…)
しょうがないから自分で地謡部分を吹き込み、コンポから流してそれに合わせるという地道な作業がございました。
しかし最近の録音機器というのは本当に手軽なもので、一曲リピートとか頭出しとか、一昔前に比べればずいぶんと便利になりましたね。
これは今後ずっと活かせる稽古法だと思います。
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2009年06月25日
【information】送り出したい才能。
すみません、お能とは関係のない話ですが、古〜い友人の活動のご紹介。
ヴォーカルのテツヤ氏とは小1からの付き合いですが、そういやお父さんも歌声が良かったなぁ。
この才能を大衆で享受したいっ。
よしみでなく、普く知らせたい。
そんなわけで、琴線にタッチされてしまった皆様には下記二つのサイトから応援お願いいたします〜
http://ro69.jp/jack2009/prize20.html
http://emeets.jp/pc/artist/2861.html
ヴォーカルのテツヤ氏とは小1からの付き合いですが、そういやお父さんも歌声が良かったなぁ。
この才能を大衆で享受したいっ。
よしみでなく、普く知らせたい。
そんなわけで、琴線にタッチされてしまった皆様には下記二つのサイトから応援お願いいたします〜
http://ro69.jp/jack2009/prize20.html
http://emeets.jp/pc/artist/2861.html
2009年06月21日
咆哮〜ボリューム面の強化
この度の舞台では面を掛けて赤頭、というしんどい組み合わせ。
結構長い謡を動きながら謡うので、稽古の段階からガス欠気味になりがちでした。
しかし本番、特に後は吼えないといけない。
人間なぞ軽〜く超越してないと実に面白くないっ。
冬の間の稽古では、身体が固いせいか声を張ってるつもりでも「胸から上」でしか音が出ない時期が続き、フィジカル面での強化をしないとヤバイ、とまさに痛感。
装束を着付けて稽古するようになってからはもっと胴回りを締められるのが解ってたので、こりゃあ横隔膜を鍛えねば・・・と本気で焦ったこの1月頃。
解決策はこれでした。
続きを読む
結構長い謡を動きながら謡うので、稽古の段階からガス欠気味になりがちでした。
しかし本番、特に後は吼えないといけない。
人間なぞ軽〜く超越してないと実に面白くないっ。
冬の間の稽古では、身体が固いせいか声を張ってるつもりでも「胸から上」でしか音が出ない時期が続き、フィジカル面での強化をしないとヤバイ、とまさに痛感。
装束を着付けて稽古するようになってからはもっと胴回りを締められるのが解ってたので、こりゃあ横隔膜を鍛えねば・・・と本気で焦ったこの1月頃。
解決策はこれでした。
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2009年06月18日
御礼。
すみません。。前日の日記のコメント欄が途中から正常に働かないので、本文で返礼いたします・・・
おとどくん>
嬉しいねー。ありがたいねー・・・。
君らのときは、でこ姐さんの葵上だったね。
僕は花月の地頭だったよ。懐かしいなぁ…。
方向性が両極端な二曲だから、初めてなのに両方観て貰えたっていうのは、きっとお腹いっぱいになってもらったことでしょう!
もし出来るなら、おとど君たちのように誰にも開かれた道であると気づいていただいて、お舞台に立ってくださる日がくれば
こ ん な に 嬉 し い こ と は あ り ま せ ん。
そう、稽古って工夫するからこそ面白いんじゃんねぇ。
はなこ嬢>
本当にお疲れ様でした。
はなこさんの出番、傍から見ても濃密な一日でしたね。
僕のプレッシャーは見所や諸先輩に原因したのももちろんですが、後輩諸君へのソレが一番大きかったというのがホンネです。
(何だか自分の知らない「自分像」が出来てるしっ)
嬢さんの技術とセンスの高さをつくづく感じました。
(仕舞地も良かった)
「女性の謡」の解答、きっと見つけられるでしょう。
続けていてくれればきっと舞台の上で再会できますから、どうか今度は僕を従えてください。
本当にありがとう!
おとどくん>
嬉しいねー。ありがたいねー・・・。
君らのときは、でこ姐さんの葵上だったね。
僕は花月の地頭だったよ。懐かしいなぁ…。
方向性が両極端な二曲だから、初めてなのに両方観て貰えたっていうのは、きっとお腹いっぱいになってもらったことでしょう!
もし出来るなら、おとど君たちのように誰にも開かれた道であると気づいていただいて、お舞台に立ってくださる日がくれば
こ ん な に 嬉 し い こ と は あ り ま せ ん。
そう、稽古って工夫するからこそ面白いんじゃんねぇ。
はなこ嬢>
本当にお疲れ様でした。
はなこさんの出番、傍から見ても濃密な一日でしたね。
僕のプレッシャーは見所や諸先輩に原因したのももちろんですが、後輩諸君へのソレが一番大きかったというのがホンネです。
(何だか自分の知らない「自分像」が出来てるしっ)
嬢さんの技術とセンスの高さをつくづく感じました。
(仕舞地も良かった)
「女性の謡」の解答、きっと見つけられるでしょう。
続けていてくれればきっと舞台の上で再会できますから、どうか今度は僕を従えてください。
本当にありがとう!
2009年06月16日
二晩眠らせていただいて
日曜の大舞台に精魂使い果たし、昨日は京洛から一家で撤収、今日からは平常運転の始まり始まり。
可笑しいくらいに別次元の世界だなぁ、と机に山積になった書類を眺めて一人苦笑。
先ずもって、私どもの舞台にお運びくださいました方々に心よりお礼申し上げます。
故あって積極的に広報できませんでしたが、10年振りに装束をまとって面を掛け、舞台に立つことが叶いました。
溢れかえる見所に味わったことのない感動を覚え、スタッフ一同流した汗が報われる舞台となりました。
本当にありがとうございました。
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可笑しいくらいに別次元の世界だなぁ、と机に山積になった書類を眺めて一人苦笑。
先ずもって、私どもの舞台にお運びくださいました方々に心よりお礼申し上げます。
故あって積極的に広報できませんでしたが、10年振りに装束をまとって面を掛け、舞台に立つことが叶いました。
溢れかえる見所に味わったことのない感動を覚え、スタッフ一同流した汗が報われる舞台となりました。
本当にありがとうございました。
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2009年06月13日
出陣のご挨拶
久しく空けておりました。今年は気温がなかなか上がってきませんが、皆様お元気でしょうか。
実のところ、明日に控えた舞台が気に掛かって更新する気力がなく、大変ご無礼をいたしました。
看板を背負って舞台に上がるというのはなかなかに重圧なことで、早く終わらないかな、という気持ちと、まだ来てくれるなという焦りとが交互に訪れ、心が掻き乱れるのがよくわかります…
申合でも強いプレッシャーに苛まされました。
しかし今回発見できたことは、見所に来る自分の子どものことを考えると、不思議に心が落ち着くということでした。
(これがヨメサンだと思うとあんまり効果が無い
)
高校球児が甲子園のバッターボックスで上がった場合、母親のことを思い出せ、という対処方法があるのだとか。
緊張と舞台とは不可分な関係。付き合い方を学習して、精一杯勤めてまいります。。
実のところ、明日に控えた舞台が気に掛かって更新する気力がなく、大変ご無礼をいたしました。
看板を背負って舞台に上がるというのはなかなかに重圧なことで、早く終わらないかな、という気持ちと、まだ来てくれるなという焦りとが交互に訪れ、心が掻き乱れるのがよくわかります…
申合でも強いプレッシャーに苛まされました。
しかし今回発見できたことは、見所に来る自分の子どものことを考えると、不思議に心が落ち着くということでした。
(これがヨメサンだと思うとあんまり効果が無い
高校球児が甲子園のバッターボックスで上がった場合、母親のことを思い出せ、という対処方法があるのだとか。
緊張と舞台とは不可分な関係。付き合い方を学習して、精一杯勤めてまいります。。
2009年05月15日
シンクロ率。
▲連休中の工作です。前から欲しかったのですが、時間に飽かせてこの際作ってしまいました(汗)。
端切れのほつれの始末と、一定に竹に巻きつけるのがなかなかに難しく、ところどころイビツになってしまいましたが、大事にしたいと思います。
今日は雑多なお話。
より魅力的に謡えれば、もっと本質的に舞えれば、お能を好きになってもらえるという祈りみたいなものを込めて稽古を積んでいるというのは、もう何度も聞いていただいたこと。
うまい具合に波及すれば、こんな能楽過疎地でも身近においしい芸を見せてくれる人が出現するかもしれません。
これは実にささやかな理性が私にそう思わせているのですが、私だってもう少し原始的なエゴというものも持ち合わせております(笑)。
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2009年04月29日
全国学生能楽コンクール
先々週ぐらいに仕入れたこのニュース。
非常に刺激的で、賛否を含め色んな反応があるだろうことは想像に難くありません。
http://www.takiginoh.jp/contest/
これの企画書に印鑑が押せるのは宗家以外に実質いないわけですが、要項に主旨が記されてないので意図するところは判然としません。
(「その他」欄のところに書かれている内容も判断材料にはなりますが…)
そもそも他の芸術のジャンルではコンクールというのは常々行われているわけですが(落語にもあるんですね)、能では『風姿花伝』の立合ぐらいしか聞いたことがありません。
かつての「立合」はパトロン獲得(=座の生き残り)の方策だったでしょうが、それを現在にあてはめても意味のないこと。
前例がないから…という役人みたいな価値判断は下の下ですが、功罪というものはあるのか、その内容はどんなものかを少し考察してみました。
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非常に刺激的で、賛否を含め色んな反応があるだろうことは想像に難くありません。
http://www.takiginoh.jp/contest/
これの企画書に印鑑が押せるのは宗家以外に実質いないわけですが、要項に主旨が記されてないので意図するところは判然としません。
(「その他」欄のところに書かれている内容も判断材料にはなりますが…)
そもそも他の芸術のジャンルではコンクールというのは常々行われているわけですが(落語にもあるんですね)、能では『風姿花伝』の立合ぐらいしか聞いたことがありません。
かつての「立合」はパトロン獲得(=座の生き残り)の方策だったでしょうが、それを現在にあてはめても意味のないこと。
前例がないから…という役人みたいな価値判断は下の下ですが、功罪というものはあるのか、その内容はどんなものかを少し考察してみました。
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2009年04月19日
タメ。
静かな仕舞と違って荒々しい仕舞は明確な緩急が欲しいもの。
なかなかプロみたいな色彩は出せないものですが、盗める所は盗んでおきましょう。
「荒いんだ!強いんだ!」と強迫観念に迫られて犯しがちな間違いが「スピード」。
三間四方の舞台とはグラウンドや体育館のように広々としたところではありません。
サッカーのように最初からトップスピードを出すつもりで移動しようものなら、あっという間に目的地に到着。
例えば足拍子とかがある場合に、到着地点でしばらく謡を待ってしまう。
こんな光景はよく目にします。
時速○kmというような絶対速度が問われるのではなくて、「いかに迅く映るか」がキモ。
だったら初速とマックスの差が鮮やかなほうがオトクなわけです。
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なかなかプロみたいな色彩は出せないものですが、盗める所は盗んでおきましょう。
「荒いんだ!強いんだ!」と強迫観念に迫られて犯しがちな間違いが「スピード」。
三間四方の舞台とはグラウンドや体育館のように広々としたところではありません。
サッカーのように最初からトップスピードを出すつもりで移動しようものなら、あっという間に目的地に到着。
例えば足拍子とかがある場合に、到着地点でしばらく謡を待ってしまう。
こんな光景はよく目にします。
時速○kmというような絶対速度が問われるのではなくて、「いかに迅く映るか」がキモ。
だったら初速とマックスの差が鮮やかなほうがオトクなわけです。
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2009年04月13日
いせやさん。
土曜日の師匠稽古で身体が別人のように重い、と感じていたら、今日になって発熱が始まりました。
季節の変わり目は用心が肝要ですね。
残り2ヶ月。良い舞台を届けねば。
ところで本日仕入れたニュースの中に衝撃的な話題が一つ。
「伊勢屋足袋店、幕」<東京新聞記事から↓>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2009041102000211.html
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季節の変わり目は用心が肝要ですね。
残り2ヶ月。良い舞台を届けねば。
ところで本日仕入れたニュースの中に衝撃的な話題が一つ。
「伊勢屋足袋店、幕」<東京新聞記事から↓>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2009041102000211.html
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